ユトリロ展 アルコール依存症
妻に誘われて新宿 SOMPO美術館で開催しているユトリロ展にいってきた。妻は絵画が好きで夢は京都芸術大学で美術史を学びたいというくらいである。 久しぶりにユトリロを観た。やはり石灰色とでもいうのかな 鳥の糞とか土とかいろいろ混ぜて作り上げているらしいが パリのブルーとグリーンの混じった半透明の空というかよく似合って素晴らしかった。 アルコール依存症というのは忘れていた。ほかにもポール・ゴーギャン 統合失調症といわれているゴッホ イタリア出身だがパリにいたモヂリアーニもアルコール依存症で死去している。芸術家と精神疾患はあるめんつきものでありカラバッジョなども殺人をおかしお尋ね者の人生を過ごしてい
日中の眠気について
日中の眠気 寝落ちを訴えてこられる方が結構います そしてADHDに関連すると初めから自己診断される方も多いですね。ネット上の情報はあまりあてにならないと思っていたほうが良いかもしれません。 どのような状態 疾患が考えられるでしょうか。 まずは①睡眠不足 うつ病などの精神疾患によることが多い。 ②睡眠相後退症候群 ③ナルコレプシー ④特発性過眠症 ⑤周期性四肢運動前 ⑥ムズムズ脚症候群 ⑦睡眠時無呼吸症候群 ⑧過度の肥満 など多様な病気が日中の眠気を引き起こすと思われます 色々な検査や、患者さんの日常の睡眠状態を知ることが必要であり、睡眠日誌をつけたり、血液検査 CPAP による睡眠時無呼吸検
薬が増えていくのに効果が薄れていく
たまに紹介されたり ご自分で転院されたりする患者さんのなかに 抗うつ薬や安定剤の極量を飲んでいる方がいらっしゃいます。あるクリニックからくる方はそういう例が多いこともあり 想像するに調子が悪いと患者が訴えると薬を増量することで対応してしまう親切で太っ腹な先生かもしれませんが あまり褒められたことではなく時には依存症を作り出したり悪化したり 躁転したり躁鬱混合となったりしていることもあります。 精神科の薬はほとんどがプレシナプスから細胞間隙に分泌されポストシナプスのレセプターにくっついて作用を発現します。量が至適のばあいはある程度直線的に作用が増えていきますが レセプターの増加に間に合わなく飽和
安定剤と細胞膜レセプターの関係
神経細胞およびレセプターと栄養について 神経細胞 および一般細胞についての物質の構成は次のようなものです。一見して分かるように脂質タンパク質 糖質 およびミネラルなど人体の活動に必要なすべてが当然のことながら、細胞の構成を担っており、なおかつその活動も担っていると思われます。 その中で、一般的な安定剤いわゆるベンゾ系が体内に投与された後、どのようなメカニズムを持って安定作用を発揮するかということについては、一番重要なところは、ベンゾ系の物質が神経細胞のレセプターに作用するところから、始まります。もちろん、経口や筋注により、体内に取り入れられ肝臓や、腎臓により、代謝排泄の
どういうときに薬は効いたり効かなかったりするか
精神科の薬はどちらかというとダウン系に効くことが多いです。興奮した神経系を穏やかにし、シナプス系の回復を待って機能を正常化していきます。 例外は刺激薬です。代表的なものはADHDのコンサータとか 覚醒系のベタナミンでしょう。 ではダウン系の薬が効果があったりなかったりするのはどういうことか考えていきましょう。 人間の精神活動の興奮とそれを鎮めようとする働きは相対的なものです。 落ち着いているときに鎮静系を投与すれば眠くなりやすいです。興奮しているときに 例えばパニック発作の頂点にいるときに安定剤を投与してもほとんど効果はありません。人間の神経系がいったん興奮してしまうと薬の効果はないので、それ



