ADHDは脳のどこが機能不全に陥っているのか
ADHDの神経心理的側面の解釈で行くと4つほどあるようです。
①前頭前皮質ー大脳基底核群 抑制欠如の責任部位
簡単に言いますと大脳背外側前頭皮質から大脳深部にある基底核群のいくつかの処理を経て再び大脳前頭皮質に戻り行動化の命令が下されます。これは刺激ー報酬系の回路でありここの機能不全があると遅延報酬に対する嫌悪、耐性低下がおこり目の前の欲望に走りがちになります・
②小脳 時間感覚や体勢の制御に関連があります。
時間を守れない 計画や段取りをうまく立てられないなどの原因となっている可能性があります。
③扁桃体ー記憶や感情の門番 大脳辺縁系
情動の制御の障害が現れる可能性
④大脳がデフォルトで休んでいない
寝ているときや日中どこかの脳を使っているときに別の部位を休めています。ところがADHDの場合
他のところも潜在的に動いており現在はたらいているところが別の部位に簡単に替わりやすく
そのために持続力がない、簡単に次の刺激に注意が移ってしまうなどが考えられています。