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院長ブログ

ADHDの薬をのむとどう効きますか?質問へ

上記のような質問を投薬するときにたまに聞かれます。

自分の困っている標的症状に効果があるか?というような意味と思いますが、そう直接的なことは半々でしょうか

朝起きれるようになった 眠気がなくなり集中力が増した。待てるようになった 段取りが立てられるようになった

視界がクリアになったなどでしょうか ただしこれは薬の作用が脳のある部位や機能の改善を招来させた結果ですので症状そのものに効果を及ぼしているわけではありません。

ADHDの脳の特徴は今のところ4個くらいに分類されます。

①大脳前頭前野 

ADHDの主な原因として、前頭前野(前頭葉の一部)の機能調節の偏りが指摘されています。前頭前野は、思考、判断、注意、計画、自己抑制、コミュニケーションなど、人間独自の高度な認知機能を司る「司令塔」のような役割を担っています

②大脳基底核群と報酬系 

脳内の「報酬系」と呼ばれる回路もADHDと関連しています。報酬系は、達成感や快楽を感じることでモチベーションを維持するシステムです。ADHDの人は、この報酬系を担う基底核(特に線条体)と前頭前野を結ぶ回路の機能不全が指摘されており、報酬刺激に対する感受性や報酬予測の処理が異なるとされています。これにより、行動の計画や維持が難しくなったり、モチベーションが低下したりすることが考えられます。

③小脳系 小脳は運動機能だけでなく、時間感覚や体勢の制御、注意制御などにも関与していると考えられています。ここの機能不全 どんくささ 時間空間の読み取り機能 頭頂葉も関係しています。

④脳が全般的に興奮しやすく 休まらない結果 ノルアドレナリン ドーパミン などの脳内物質の枯渇 機能不全が考えられる 例えば 意識的合目的的な動きを脳のある部分が長時間続けるとすると本来はほかの部分は休んでいるはずが休まず同時に動いてしまう。仮説などがあります。

この4つほどの調整をするので一つ一つの標的について効果があるわけではなく次第に脳全体の興奮度を下げ生活改善薬として効果を示すと考えます。