発達障害とAQテスト

三島のことばかり書いてきたので 少し話題を変えましょう。発達障害の診断において心理テストは重要です。特に点数化して患者さんにお見せすることは説得力があるでしょう。
発達障害でよくやる試験にAQテストがあります。16歳以上が適応であり 全部で50問
5分野 あり「社会的スキル」「注意の切り替え」「細部への関心」「コミュニケーション」「想像力」の5つの下位尺度を測定しています。
おのおの0~10点満点 高いほど悪い 5分野の総合点は50点 少ない人は0点ですがほとんどいません
ADHDのテストもそうですが人間にありやすい質問をしているので0に近い回答はあり得ないのです。
心理テストの評価の難しいところは 例えば感染症のテストとちがい 陽性と陰性がクリアに出ないことです。
発達障害自体がスペクトラム障害でありグレーゾーンがおおいので、テストをつくるにあたりまず判定するのは医師が発達障害であると認定し(例えば500人)正常範囲(例えば500人)その人たちに50個用意した質問を割り当て得点分布を作り判定の基礎をつくっていくわけです。
AQテストの場合は0から50点 平均得点は20点前後と言われています。
そのなかである点数以上を発達障害と認定、それ以下を普通とする点を33点 カットオフポイントといいます。
33点以上にも正常の方が含まれます。偽陽性といいます。逆にその点数いかにも障害のある人もいます。偽陰性といいます。偽陽性と偽陰性の両方が一番少ない点をカットオフポイントとして選んでいます。
ご希望の方はお申し出ください。