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院長ブログ

ADHDにおける心理テスト CAARS 1

ADHDにおける心理検査ですが 一番簡便なものは DSM5の不注意9項目 6項目以上 多動衝動9項目 6項目以上ですが

一番詳細で説得力のあるものにCAARS TEST があります。

これがどのように作られたかを説明すると 精神科における心理テストの成り立ちが少しわかるかもしれません。

精神科の疾病は感染症や癌などと違ってある疾病のぼんやりした塊を臨床上から想像するわけです。

ADHDの場合もそうした想像力のもとにまず臨床医がおそらくそうであろうという患者の集まりを先に特定して囲い込みます。(CAARSのばあいは800人ほど)それにたいして症状と思われる100個近くの質問をします。

その質問の塊をおそらく4個の範囲の集まりに分類します。それが 不注意 多動 衝動 自己概念の4個です。おそらくこの4個はあらかじめ勘で分かっていると思われますが、その4範囲にはいる関連の質問を限定すると66個ほどに減ります。それをある統計的手段で42個に絞ります。不注意12個 多動12個 衝動12個 自己概念6個 です。これをもとに質問紙表をつくります。ただし重み付けがあるようで(総分散における各分散の%)として表現され 不注意 32% 多動 7.1% 衝動 4.2% 自己概念の問題 3.5% 不注意を中心として診断していく必要性が重要と思われます。