俳人誕生

当院では少し前までは大規模なデイケアをしていたが利用者が減少しクリニック本院の並びで細々と小規模デイケアを行っているが そこでは俳句の会をしている。わたしの患者さんの中に普段でも俳句をはじめNHKの俳句に投稿して入選したり 別の俳句の会に入ったりと活躍し始めているかたがいる。その人は楽器も高校時代からしているし声楽も習ったりと豊かな精神生活をおくっている。しかし初期の俳句は生活が単調であることや名のある人の俳句を詠んでいない 語句の多様さがないということであまり出来栄えが素晴らしいということではなかった。
そこでいろいろ読んで単語を豊富化する 先人の真似をしてみる
クレッチメルの医学心理学の中には 現象の総括的把握の3形態として 模写過程 表現過程 情動 があげられており その模写過程には 心像凝集 様式化 心像投影 などのだんかいがあると書いてある。
これらは文章作成や 作句の過程にそのままあてはまるだろう。
するといかん松尾芭蕉でさえ先人の書 師匠の真似の時期がかならずやあったはずなのである。
そこで単語 および生活や行動の多様化を提案してみる 吟行など。
最近は三浦半島や 驚くことに岡山まで新幹線でいきそこから伯備線という列車にのり出雲大社まで吟行にいってきたのである。俳句の中身が飛躍的に上達したことは言うまでもない。
次はギリシャにいきたいといっている。たのしみである。そこでわたしも作句してみた。
ほそみちをたどり 作句の 初夏の室
おそまつ笑 これからも折に触れ俳句関連を書いてみたい 現在はおくのほそ道に興味があり
関連の写真のはいった冊子やYouTubeをみて部屋にいながら 旅を楽しんでいる。便利な時代になったものである。
中世の人が想像をへ巡らせていた 更科の田毎の月(これは更科紀行)栃木県栃木市にある室の八島などがGoogle Earthにて空からもあるいは歩いているようにも体験できるのである。はたしてわたしはおくのほそ道をたどる旅にでかけられるのであろうか?