
金閣寺を焼かねばならぬ1 内海健教授著
この本にどうしてであったのであろうかと思い出してみた。あまり有名でない本だが私には刺さる題名だ。Twitterで精神科医のものがいくつか拝見されるが、精神科医を名乗って何を言いたいのかと思われる駄作が多い。 精神医学古書コレクターさんのは読みごたえがある 精神科医ユーチューバーを批判しているのも同感であった。名前を売ろうとしてめちゃくちゃな内容のものがほとんどである。ところでそのなかで内海健という東大から現在芸大の精神衛生の教授をされている内海健先生の新著 心理カウンセリングのための精神病理学入門に惹かれた。当院のカウンセラーにもよかろうと思い。内海先生の著作を見ているうちに膨大なものを書かれ

A子さんはPTSDでなかったのか?
最近テレビやSNSなどで連日話題になっている事件ですが A子さんはPTSDだったそうで、その最中にインスタで会員制のサイトを立ち上げたりやめたり、今回はそのことに関する書籍やフォトを出しているようです。 そのことでPTSDならそんなことはできないはずと言う意見も出ています。 私は本の出版におけるインタビューでかなり感情失禁に近い表情が見えてまだ無理しているのではないかなと思いました。 PTSDにはその後の行動面の変化として以下のように書かれている部分があります。 人や物の対する言語的または身体的な攻撃性で通常示される、いらだたしさと激しい怒り 無謀な自己破壊的な行動 そうですね逆に激しい行動に

不思議の国のルーちゃん
写真はうちの飼い猫ルーちゃんです 何をしているのでしょうか わたしの脱いだレザーのパンツに潜り込もうとしています。彼女は自由です 一日の8割くらいは寝ています。多分夢もたくさん見ているのでないかな ときどき可愛い声を上げます。これから不思議の国に冒険に行こうとしているみたいです。不思議の国のアリスみたいです どこかに非現実な世界への入口があるに違いありません。 ところで彼女は自由なのでしょうか 一日中家の中にいるいえ猫です。かわいそうですね でも外の世界のことを知らないので自由と思い込んでいます。私たちもそうかもしれません。ひとの自由度は人によって全く違うのかもしれません。お金がなくても自由な

人は考える網である。
人は考える葦であるは、フランスの人文哲学者パスカルのいった言葉です。人間は万物の前の小さな葦に過ぎないがただし思考することができるそこからいろいろな発展ができるという意味でしょうか。 現代人をたとえてみれば 人はネットからできている網の連続体といえるかもしれません。 それはまるでパソコンがデジタルでサーバーと繋がりほかのデバイスと繋がっているのと相似形のように見えます。 では 意味や価値や感情はどこから来るのでしょうかそれは現象学や神経心理学からすると脳から来ると考えられています。身体に基盤を持つということかな。 コンピューターにはそういう中枢はないと思われていましたがこのところAIがでてきて

どうやってなおしますか その2 薬剤編
トップの画像は 困る精神科医 というのをAIで造らせてみたいたずらです。 精神科医は投薬を主な手段として有しています。では薬剤はどの程度有効でしょうか 薬剤のみでほとんど治ってしまう精神科疾患や精神状態というものは多く存在しそれが業務の主流をなしていることは確かです。不眠症 急性の精神病状態 てんかん ほとんどの鬱状態 などですね せんもう 急性錯乱 など急性のものは薬は効果が出やすいでしょう。 問題は長期や慢性のものです。統合失調症 難治性のうつ病 パーソナリティー障害 摂食関連 発達関連などは薬が治癒に占める割合はどうでしょうか半分くらいなのではないでしょうか なければ悪化するがあってもあ