時をかける少女 1997
なにげなくYouTubeをみていると 筒井康隆原作の 時をかける少女の NHK版 タイムトラベラーの主人公たちの現在はをやっていた もちろん 彼らは現代にタイムトラベルをしており 老人になったりあの世に転移したりしている。そのことでWikiで調べていると 派生物がいくつもあった。原田知世の初物の映画はあまりにユーミンの楽曲も有名なので知っていた。そこで1997年盤が白黒で趣がありそうなのでamazon prime でみてみたのだ。 そして初めに高校の校庭シーンが出てきたところで腰がぬけるほどびっくりした。 なんと私が青春のころ通っていたある城下町のある高校のグラウンドであった。そうこの角川春樹
ADHDと思ってしまう症状
お母様に連れられて成績が振るわず学校も欠席しがち部活動にも身が入らないという中学 高校生が来院されることが増えてきています。集中力がないということからADHDを疑い 家族だけでなくその前にかかっていたクリニックからもコンサータを投与されてどうも効果がないと転院してくることもままあります。 単純に注意の集中力がない 学業不振 引きこもりがちとなってきただけでADHDとは言えないことが多いです。 よく聞いてみると対人緊張が強い 軽い被害感を持っている 自我障害がある 醜貌恐怖がある 漠然とした不安感が強くなってきたなどがあり それをADHDとして投薬で治ればという一種の救済願望が混じっているとも思
金閣寺を焼かねばならぬ 4 最終稿
内海教授の著作の最終章は、教授の偏愛の対象ともいえる三島由紀夫に肉薄していく 実在の病者と三島が作り上げた分身と病跡学の手法をとり時には偏愛のため逸脱しながら。 私がこの本の題名を見て読みたかったのは想像上の生きる三島由紀夫と天才病理学者である教授との対話であったが残念ながらそうではなかった。 フランスには Un ete avec 著者 というシリーズがあって 例えば ヴァレリー プルースト パスカル などとの想像上の対話本が上梓されている。才能があり愛情がありおしゃれである。日本でもごくまれに見かけた記憶はあるが絶無ですね。 教授の偏愛の対象の著作は言うまでもなく 金閣寺 であり 鏡子の家
発達障害とAQテスト
三島のことばかり書いてきたので 少し話題を変えましょう。発達障害の診断において心理テストは重要です。特に点数化して患者さんにお見せすることは説得力があるでしょう。 発達障害でよくやる試験にAQテストがあります。16歳以上が適応であり 全部で50問 5分野 あり「社会的スキル」「注意の切り替え」「細部への関心」「コミュニケーション」「想像力」の5つの下位尺度を測定しています。 おのおの0~10点満点 高いほど悪い 5分野の総合点は50点 少ない人は0点ですがほとんどいません ADHDのテストもそうですが人間にありやすい質問をしているので0に近い回答はあり得ないのです。 心理テストの評価の難しいと
金閣寺を焼かねばならぬ 3
内海健教授によるこの若々しい書物は3部からなる 1部は林養賢という実際に金閣寺を焼いた人物の精神病理学としての分析説明 これは当代随一の精神病理学者が微に入り細に入り説明してくれる。精神科医にとってはヨーロッパ系の古典的精神病理学者の説をこれでもかと散りばめ教授してくれる、いつものことながら一人の人物の長い病歴を実際の授業で教えてくれることは不可能だ。これ以上のよい機会はない。とても勉強になる。精神病理学の理論は巨人たちが自分の理論や新しい言語を使って説明してくれるので理論がないともいえるし、一つの病態をいろいろな角度や表現で表すのでそれなりに豊かな方法ともいえる。結論としては偏差ゼロのところ



