
金閣寺を焼かねばならぬ 3
内海健教授によるこの若々しい書物は3部からなる 1部は林養賢という実際に金閣寺を焼いた人物の精神病理学としての分析説明 これは当代随一の精神病理学者が微に入り細に入り説明してくれる。精神科医にとってはヨーロッパ系の古典的精神病理学者の説をこれでもかと散りばめ教授してくれる、いつものことながら一人の人物の長い病歴を実際の授業で教えてくれることは不可能だ。これ以上のよい機会はない。とても勉強になる。精神病理学の理論は巨人たちが自分の理論や新しい言語を使って説明してくれるので理論がないともいえるし、一つの病態をいろいろな角度や表現で表すのでそれなりに豊かな方法ともいえる。結論としては偏差ゼロのところ

金閣寺を焼かねばならぬ2 精神病跡学
三島由紀夫といっても長嶋茂雄といっしょで現役時代のことはしらないし、著書も読んだことのない人がほとんどと思う。三島由紀夫 三船敏郎 尾崎紀世彦 加山雄三 なんと濃い人がおおかったの か皆さん胸毛もある ある面戦後は男性的ホルモン的な世界だったのかもしれない。 三島由紀夫が衝撃的な自殺を遂げたのは高校の時であった。東京から来ていた有名な歌人でもある国語の教師がみんな影響受けるんじゃないよと諭していたのを覚えている。その先生は見てからに女性的なひとで生徒からある種の傾向をからかわれていた。折口信夫の愛弟子なのでショックを受けていたのはその先生自身だったかもしれない。 私は母の実家が地方ではおおきな

金閣寺を焼かねばならぬ1 内海健教授著
この本にどうしてであったのであろうかと思い出してみた。あまり有名でない本だが私には刺さる題名だ。Twitterで精神科医のものがいくつか拝見されるが、精神科医を名乗って何を言いたいのかと思われる駄作が多い。 精神医学古書コレクターさんのは読みごたえがある 精神科医ユーチューバーを批判しているのも同感であった。名前を売ろうとしてめちゃくちゃな内容のものがほとんどである。ところでそのなかで内海健という東大から現在芸大の精神衛生の教授をされている内海健先生の新著 心理カウンセリングのための精神病理学入門に惹かれた。当院のカウンセラーにもよかろうと思い。内海先生の著作を見ているうちに膨大なものを書かれ

A子さんはPTSDでなかったのか?
最近テレビやSNSなどで連日話題になっている事件ですが A子さんはPTSDだったそうで、その最中にインスタで会員制のサイトを立ち上げたりやめたり、今回はそのことに関する書籍やフォトを出しているようです。 そのことでPTSDならそんなことはできないはずと言う意見も出ています。 私は本の出版におけるインタビューでかなり感情失禁に近い表情が見えてまだ無理しているのではないかなと思いました。 PTSDにはその後の行動面の変化として以下のように書かれている部分があります。 人や物の対する言語的または身体的な攻撃性で通常示される、いらだたしさと激しい怒り 無謀な自己破壊的な行動 そうですね逆に激しい行動に

不思議の国のルーちゃん
写真はうちの飼い猫ルーちゃんです 何をしているのでしょうか わたしの脱いだレザーのパンツに潜り込もうとしています。彼女は自由です 一日の8割くらいは寝ています。多分夢もたくさん見ているのでないかな ときどき可愛い声を上げます。これから不思議の国に冒険に行こうとしているみたいです。不思議の国のアリスみたいです どこかに非現実な世界への入口があるに違いありません。 ところで彼女は自由なのでしょうか 一日中家の中にいるいえ猫です。かわいそうですね でも外の世界のことを知らないので自由と思い込んでいます。私たちもそうかもしれません。ひとの自由度は人によって全く違うのかもしれません。お金がなくても自由な