ADHDの薬はどう効きますか?とくにアトモキセチン
ADHDのお薬は脳の中でどう働くの?ADHDの患者さんで 例えばアトモキセチンはどう効果があるのかという質問があります。これは精神科の患者さんに特有におおいです。内科で高血圧の薬や高脂血症のくすりの作用機序を聞いてくる人はまずいません。精神症状なので解ると思っているのでしょうか 専門家からすると無謀です 精神薬理学 レセプターの構造とダイナミズム どうニューロトランスミッターが生産され 代謝され 排泄されていく また神経心理学や 神経解剖学と神経心理学がわからないと 理解はできないはずです そこで少しだけ簡単にペーパーを作って サイトにおくかコピーして渡そうと思います。AIさんに簡単に原案を作っていただければ参考になります。お願いいたします。
―患者さんとご家族のためのやさしい解説―
① 脳の中の「伝言ゲーム」
私たちの脳は、たくさんの神経細胞(ニューロン)が鎖のようにつながってできています。神経細胞と神経細胞の間には、ほんのわずかな「すきま」があります。これを「シナプス」と呼びます。
神経細胞は電気信号でメッセージを伝えますが、このすきまは電気を通しません。そこで、メッセージを化学物質に変えて、すきまの向こう側に投げ渡します。この化学物質を「神経伝達物質」と呼びます。ADHDに関係が深いのは、主に「ドパミン」と「ノルアドレナリン」という2つの物質です。
たとえ話:神経細胞Aと神経細胞Bの間に川(シナプス)があり、Aさんが手紙(神経伝達物質)を書いて川の向こうのBさんに投げて渡す、というイメージです。
② ADHDでは何が起きている?
脳の前のほう(前頭前野)は、注意を持続させたり、衝動を抑えたり、計画を立てたりする「司令塔」の役割を持っています。この司令塔がうまく働くためには、ドパミンとノルアドレナリンが、シナプスというすきまに「ちょうどよい量」だけ、「ちょうどよい時間」だけとどまっている必要があります。
ADHDでは、この司令塔(前頭前野)でドパミンやノルアドレナリンの働きが弱く、量が不足しがちだったり、すきまに留まっている時間が短かったりすると考えられています。そのため、注意を持続させる・行動にブレーキをかける、といった働きが弱くなりやすいのです。
③ お薬はどこに働きかけるの?
神経伝達物質(手紙)は、いつまでもすきまに残っているわけではありません。役目を終えると、投げた側の神経細胞がまた回収(再取り込み)して、リサイクルします。ADHDのお薬の多くは、この「回収」の部分に働きかけて、手紙(神経伝達物質)がすきまに長くとどまるようにする、という仕組みを持っています。
● アトモキセチン(ストラテラ)
アトモキセチンは、「ノルアドレナリン」の回収役(再取り込み口)にふたをする薬です。回収されにくくなった分、ノルアドレナリンがシナプスのすきまに長くとどまり、司令塔(前頭前野)への信号が伝わりやすくなります。
- 中枢刺激薬(後述)とは違うグループの薬で、「非刺激薬」と呼ばれます。
- 効果がゆっくり現れるのが特徴で、飲み始めてから数週間(1~2か月程度)かけて少しずつ効果が安定していきます。
- 血液中の濃度がゆるやかに保たれるため、1日を通して効果が続きやすく、乱用のリスクが低いとされています。
● 中枢刺激薬(メチルフェニデート/リスデキサンフェタミンなど)
これらの薬は、ドパミンとノルアドレナリンの両方の回収にふたをすることに加えて、神経細胞からこれらの物質がより多く放出されるように促す働きも持っています。効果は服用後1~2時間ほどで現れ、その日のうちに実感しやすいのが特徴です。一方で、効果は薬が体の中にある時間だけに限られます。
● グアンファシン(インチュニブ)
グアンファシンは、上記の2つとは異なる仕組みです。前頭前野にある「アルファ2A受容体」という、ノルアドレナリンを受け取る側の“受信アンテナ”に直接結びつき、そのアンテナの感度を調整することで司令塔の働きを助けます。回収を邪魔するのではなく、受け取り側に直接働きかけるタイプの薬です。
④ 表でまとめると
| 薬の種類 | 主な働く場所 | 効き始め | グループ |
| アトモキセチン | ノルアドレナリンの回収口にふた | 数週間かけてゆっくり | 非刺激薬 |
| メチルフェニデートなど | ドパミン・ノルアドレナリンの回収口にふた+放出を促進 | 服用後1~2時間 | 中枢刺激薬 |
| グアンファシン | 受け取り側(α2A受容体)に直接作用 | 数週間かけてゆっくり | 非刺激薬 |
⑤ よくある質問
Q. なぜアトモキセチンは効くまでに時間がかかるの?
すきまにノルアドレナリンが増えるだけでは十分ではなく、司令塔(前頭前野)の神経細胞がその変化に慣れて、受け取り方を少しずつ調整していく時間が必要だと考えられています。数日で効果が判断できるものではなく、数週間かけて評価することが大切です。
Q. 「くせになる」薬ですか?
アトモキセチンやグアンファシンは、脳の「報酬系」と呼ばれる快感に関わる回路への直接的な作用が乏しいため、依存やくせになる心配は基本的にありません。中枢刺激薬についても、医師の指示通りに服用している場合の依存リスクは低いとされていますが、管理はより慎重に行われます。
Q. 一生飲み続けないといけないの?
お薬は、司令塔の働きを助ける「サポート役」です。年齢とともに脳の発達によって症状が和らぐ方もいれば、生活の工夫(環境調整や行動面のサポート)と組み合わせて、必要な時期だけ使う方もいます。続ける・やめるは、主治医と相談しながら決めていくものです。
2926年7月27日 松島淳
当院のADHDの実績は多く 1日に2~3人新患がいらっしゃいます。
コンサータについては現在 流通が少なく新規は難しいです。
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